退職者の再雇用(アルムナイ採用)で人手不足を解消! 人材募集の一つとして採用する企業が増えているようです。
少子高齢化が進む中、企業の多くが人手不足に悩まされています。
しかし新たな人材を採用するには時間とコストがかかります。
そこで今回は、退職者の再雇用(アルムナイ採用)を有力な選択肢として、
ご検討される場合のメリットや成功のポイントについて解説します。
★アルムナイ = 卒業生・同窓生を意味する英語らしいです。(私も最近知りました!)
私は前職にて退職者の再雇用(アルムナイ採用)を実施したことがあります。
私が在職していた企業では、他社と比較しても退職者の再雇用(アルムナイ採用)が多い方でした。
そして私自身も一度退職した後輩(以下、Aさん)と面談を重ねて、
再雇用(アルムナイ採用)に繋げた経験があります。
経緯としては、Aさんが退職してからも数カ月に一回は食事をしながら近況などを聞いていました。
(当時は再雇用のためではなく、近況伺い兼飲み会でした)
そして、1年近く経過してから、私が新しく設置される部門の責任者になる予定もありましたので、
ぜひ新しい部門に来て、私を手伝って欲しい事を頼みました。
Aさんは悩んだ末に再入社を決意してくれまして、
再入社後は私たちの部署の先頭に立って牽引してくれました。(私はその3年後に退職しましたが…)
そしてAさんは現在においても活躍しているとの事です。
Aさんを再雇用(アルムナイ採用)した時に実感したのは、やはり他社を経験しているため、
以前より視野が広くなっていて、社内に新しい風を入れてくれましたので、
再雇用(アルムナイ採用)をして、本当に良かったと実感しました。
退職者再雇用(アルムナイ採用)のメリット
退職者の再雇用には、さまざまな利点があります。
まず、退職者は会社の業務内容や文化を理解しているため、教育コストがほとんどかかりません。
採用直後から即戦力として働ける点は、新規採用にはない大きな強みです。
また、求人広告費や面接にかかる時間を節約できるため、採用コストの削減にもつながります。
さらに、退職者が戻ることで、従業員が「この会社は働きやすい」と感じ、社内の士気向上にも寄与します。
再雇用成功のポイント
退職者の再雇用を成功させるには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
まず、円満退職の環境を整えることです。退職時には、感謝の意を伝えるとともに、
再雇用の可能性を示唆しておくと良いでしょう。
次に、退職者との関係を維持する努力も必要です。定期的にニュースレターを送ったり、OB・OG会を開催したりすることで、つながりを保つことができます。最後に、柔軟な雇用条件の提示も重要です。時短勤務やリモートワークなど、退職者のライフスタイルに合った働き方を提案すると、再雇用の可能性が高まります。
注意点として
退職者の再雇用にあたっては、法的な要件にも注意が必要です。
社会保険の適用基準や雇用契約の内容を見直し、適切に整備することが求められます。
退職金の制度がある企業では、退職金の勤続年数の通算はあくまでも再雇用時から始まる事や、
また社内の昇給昇格についても再雇用者を特別扱いをすると、
他の社員の士気に影響することもありますので、注意が必要です。
まとめ
退職者の再雇用は、企業が人手不足を解消する効果的な方法です。
まずは円満退職者の方の近況を確認し、現在の状況が思い描いていた内容と異なっていれば、
親身に相談に乗り、解決案の一つとして再入社を提案することも良いと思います。
日頃から円満退職の環境づくりも必要になりますし、また柔軟な雇用条件の提示に加えることも、
再雇用の成功率を高めることができます。
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