従業員の満足度UP!民間保険の活用で法定外福利厚生を実現

人手不足が当たり前の現在では求人活動も思うようにならない事も多いと思います。
今回は求人そして社員が辞めない方法の一つとして、民間保険の活用について概略をお伝えします。

目次

1.法定外福利厚生は「保険」で充実させられる

福利厚生には、社会保険料などの「法定福利厚生」のほかに、会社が任意で設ける「法定外福利厚生」があります。この法定外の部分を、**民間の保険商品(主に生命保険)**で賢く設計することで、従業員の定着に繋げることが可能です。
保険を活用する最大のメリットは、**「大きな負担なく、安心という大きな価値を提供できる」**点にあります。

2.法人契約の保険で実現する2つの大きな安心

法人で契約する生命保険や医療保険は、従業員に対する大きな安心となり、福利厚生の核になり得ます。

① 万一の「死亡保障」と「弔慰金制度」の充実

経営者として、従業員に万一のことがあった際の弔慰金(お見舞金)は、できれば手厚くしてあげたいものです。

  • 保険の活用: 法人で生命保険に加入し、受取人を会社としておくことで、従業員に万一のことがあった場合に保険金を受け取れます。
  • 経費計上と節税: 支払った保険料の一部または全部は、税法上の要件を満たせば経費として計上できるため、実質的なコストを抑えながら、十分な弔慰金制度を準備できます。(詳細は税理士に確認が必要です)

② 従業員の「退職金準備」をサポート

優秀な人材を長期にわたって定着させるためには、退職金制度の有無が重要です。しかし、会社の資金繰りから、なかなかまとまった現金を準備するのは難しいかもしれません。

  • 保険の活用: 保険の**「貯蓄性」**を利用し、保険料を経費として積み立てていくことで、退職時に解約返戻金を活用し、退職金として支払う方法があります。
  • 安定した財源: 会社は安定した財源を確保できるため、将来の支払いに対する不安を軽減できます。

3.中小企業のための「新しい」福利厚生サービス

保険制度の導入と並行して、手間なく福利厚生を充実させる方法として、**外部の福利厚生サービス(例:リロクラブ、ベネフィット・ワンなど)**の活用も有効です。

  • コストの効率化: 月々数百円~数千円の会費で、従業員は宿泊施設やレジャー施設、自己啓発セミナーなどを割引価格で利用できるようになります。
  • 公平性の確保: 導入した全従業員が利用できるため、福利厚生の公平性を保ちやすいという利点もあります。

4.貴社の保険内容の点検もお任せください

現在ご加入中の法人保険や生命保険は、今の会社の状況や目的に合っているでしょうか?

保険は、保険を販売している会社(代理店)に相談すると、その会社の商品の提案が中心になりがちです。しかし、私のような企業や代理店に所属していないFPに相談することで、他社の様々な商品も含めて公正な観点から見直すことができます。

私自身も保険代理店業務(保険募集人)は行っていますが、特定の保険会社からのノルマが一切ありません。そのため、既に加入されている保険で良いものはそのままにして、不足している保障や、もっと節税効果の高い仕組みがあれば、その部分だけをピンポイントでご提案することができます。

現在の保険が「最適な状態」にあるか、ぜひ一度、社労士兼FPの私と一緒に点検してみませんか?

5.まとめ:安心設計は「保険と税務」の知識から

小規模企業だからこそ、福利厚生は**「節税メリット」「従業員満足度」**を両立できる保険や外部サービスを組み合わせて、賢く設計しましょう。この設計が、貴社の安定した未来を支えます。

次回は、「健康経営」をテーマに、従業員の健康こそが最大のコスト削減と生産性向上につながるという視点から、具体的な施策についてお話しします。

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