天国にいる亡き上司より、お酒を頂きました。
開業してそろそろ2週間の、さくらい社労士FP事務所の櫻井です。
一昨日、事務所の開業お祝いとして、亡き上司の姉上様より「弟からです」とお酒を頂きました。 お気遣いと温かいご配慮に感謝いたします。
亡き上司(以下、義弘さん)は、私の前の勤務先である営業部門の上司でありまして、当時24歳の私に大きな影響を与えてくれた方で、たくさんお酒を飲みに誘って頂きました。(しかし最初の頃は店に着くと「お前なんでいるの、誰に誘われたの(笑)」とよくいじられました)
義弘さんは会社大好き、営業大好き、そしてお酒が大好きな、お祭り仕事人間でした(朝は苦手でした)。
無茶も言いましたが「仕事は楽しくやろう」がモットーで、率先して営業を行い、営業は断わられてからが始まりだとも教えてくれました。
その後入社年数を重ねて少々天狗?になって生意気な部下になった私は、納得がいかない時は義弘さんと時々口論にもなりましたが、義弘さんは私を納得させてくれて、そして私をとてもよく褒めてくれましたので、私は義弘さんを上司として尊敬し、たまに冷やかしつつも、仕事を楽しく行い、愛社精神に溢れて過ごすことが出来ました。
下に掲載しているのは、約30年前の大阪出張時写真ですが、 この日は金曜で、課長だった義弘さん(左側)は会社の大事な会議を欠席し、なぜか有休休暇を取得し私と一緒に大阪まで来られました(笑)そして翌週の月曜に出勤後、すぐさま部長に会議室へ連行されて1時間以上説教されてました…
私が中央大学の通信教育課程への入学について相談したときは、「そうか、良いことだ!卒業を目指してがんばれ!」と背中を押してくれました。
そして中央大学の通信教育課程を卒業して数年後に、社会保険労務士試験を受けると伝えたら「そうか、ぜひ合格しろ!」とまだ受験もしていないのに、その場で合格祝いとして金一封(まだお供え中)を頂戴しましたので、私はその後7年に及ぶ後戻りが出来ない受験に突入することが出来ました。もしあの時、合格祝いを頂いていなかったら、社会保険労務士試験を受験する覚悟が出来なかったかもしれませんし、6年連続不合格という情けない状況に耐えることが出来ず、逃げていたことと思います。
仕事に、夜の街に、絶好調だった義弘さんが突然の病に倒れてしまったのは17年ほど前でした。その後も15年以上、入退院を繰り返しながらも仕事に復帰し、そして病と闘われておりました。
私の前の勤め先で最後の役割は新たに設立された部門長でした。そして当時60歳を超えていた義弘さんも、嘱託社員として同じ部門に配属されことで、なんと私が上司になってしまいました。入院中であった義弘さんのお見舞いを兼ねて、私と義弘さんの新しい部署の名刺を持参しところ、「お前が俺の新しい上司か!」と大笑いされてました。
しかし、残念ながら2021年の1月に義弘さんは旅立たれてしまいました。病状から覚悟はしておりましたが、いざ現実となると、かけがえのない方にもう会えない寂しさと、義弘さんの無念を思うといたたまれませんでした。
5年ほど前に社会保険労務士として転職か開業するため退職しようかと相談したときに、「お前がいない会社に出勤しても寂しいな」とつぶやかれたので、私も決断できなかったのですが、義弘さんと同じ会社の人間として、ご葬儀から3回忌まで参列させて頂き、ひと区切りがついたと実感しましたので、退職をしましたが、義弘さんが今もご健在で、社会保険労務士として開業した私の事務所に遊びに来て欲しいと心の底から思います。
他にも義弘さんの面白いエピソードも含めてたくさんあるのですが、当時を思い出すと涙が止まりませんので、またの機会に掲載したいと思います。
今の私があるのは義弘さんのおかげであります。
コメント
コメント一覧 (1件)
開業おめでとうございます。
しばらくは大変でしょうが、夢を諦めずに邁進して下さい。
今後の活躍を楽しみにしています。