年金だけじゃ足りない?老後資金“あといくら”必要かを見える化する方法

「年金定期便を見て、自分がもらえる年金額は何となくわかった。繰り上げや繰り下げについても調べた。だけど結局、この金額で本当に老後は大丈夫なのか?」
——そう思ったことはありませんか?
実は多くの方が、“年金額”だけに目を向けがちですが、**本当に考えるべきは「足りるのか」「足りないのか」**という視点です。今回は、年金と老後資金の関係をシンプルに見える化する方法をお伝えします。
①まずは年金の「もらえる額」を確認
ご自身の「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で、65歳からもらえる老齢年金の見込み額を確認しましょう。
すでに確認済みの方も、前回のブログでお伝えした繰り上げ・繰り下げの影響(最大30%の増減)も踏まえて、毎月の年金収入をざっくり見積もっておきましょう。
②老後の「生活費」をイメージしてみる
次に、「老後の毎月の支出」がどれくらいになるのかを考えます。
総務省の家計調査によると、高齢夫婦の無職世帯の平均支出は月約25万円。
ただしこれはあくまで平均値。
持ち家か賃貸か、車を持っているか、趣味や旅行にどれだけお金をかけるかで、必要額は大きく変わります。
ざっくりで構いません。
「わが家の老後生活なら月いくらかかりそうか」を一度書き出してみるだけでも、安心感が違います。
③「足りない額」をざっくり計算する
年金収入が月15万円、支出が月23万円なら、不足は月8万円。
年間で96万円、20年間なら約1,920万円。
このように、足りない金額を明確にすると、必要な貯蓄額の目安が見えてきます。
あくまで概算ですが、「あと○万円あれば安心」と数字が見えると、漠然とした不安が和らぎ、備え方も変わってきます。
④貯蓄や備えについて不安な方へ
「老後に必要なお金は何となく見えてきたけど、どう備えたらいいの?」そんな声をよく伺います。
私自身、ファイナンシャルプランナーとして、ライフプランやキャッシュフロー表の作成を通じて、必要な備えを“見える化”するサポートを行っています。
「うちの場合はどうか?」という不安を数字で整理することで、多くの方が次の一歩を踏み出せるようになります。
なお、資産運用や投資の具体的なアドバイスについては、金融商品を取り扱う専門家をご紹介する形をとっております。
必要に応じて、信頼できるプロをご案内いたしますので、さくらい社労士FP事務所まで、お気軽にご相談ください。
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